「ネイティブ並みのペラペラな英語が話せないと、外資Tech企業で生き残れないのではないか?」
外資ITへの転職を躊躇している人から、最もよく聞く悩みです。
しかし、米系Tech企業で20年間サバイバルしてきた私の結論は明確です。
「英語力(ペラペラさ)など二の次でいい。現場で求められるのは『綺麗な英語』ではなく『自分の意思を伝える強靭さ』だ」
なぜ綺麗事の英語スクールが教えない「現場の真実」を、私自身の体験をもとお話しします。
1. 英語が聞き取れなかった頃に感じていた「勝手な幻想」
外資ITに入社した当初、私の英語力は決して高くありませんでした。
英語のロジックやネイティブ特有のスピードについていけなかった頃、アメリカ人同士が早口で喧々諤々(けんけんがくがく)とやり取りしている会議を見て、私はこう圧倒されていました。
「なんてレベルの高い、高度な戦略議論をしているんだ……。自分はこの会話にすら入っていけない」
ネイティブの流暢な発音とスピードに完全に「気圧(けお)されて」いたのです。
2. 英語のロジックが分かるようになって絶望した「くだらない真実」
しかし、経験を積み、彼らの話している構造(ロジック)が理解できるようになってから、私は強烈な絶望と同時に「拍子抜け」を味わいました。
「……あいつら、ただ自分が言いたいことを互いに主張し合っているだけだな」
そう、すごい議論をしているように見えて、実はただの「意見のぶつけ合い(時に中身のない言い合い)」であることも日常茶飯事だったのです。
ネイティブだからといって、常にロジカルで素晴らしいアイデアを言っているわけではありません。単に「自分の主張を、堂々と、強い意思で発言しているだけ」だったのです。
これに気づいてから、私はネイティブ相手に恐れるのを一切やめました。
3. 外資Techで生き残る人のコミュニケーション術
現場で評価され、生き残っていく人間には共通点があります。
彼らは決して「文法的に完璧な綺麗な英語」を話しているわけではありません。つたない英語、カタカナ英語であっても、以下の2つを徹底しています。
① 「I think〜」「My proposal is〜」で意思をはっきり主張する
外資において、無口な優秀さは評価されません。どれだけ流暢でも自分の意見(意思)がない人間は「存在しない」のと同じです。逆に、単語を繋ぎ合わせた拙い英語であっても、「俺はこうしたい」「これが必要だ」という意思があれば、相手は耳を傾けます。
② 主張のぶつかり合いに「気圧されない」メンタル
ネイティブの勢いや早口に気圧されず、「Wait, let me explain.(待て、説明させてくれ)」と会議を止める図々しさ(強かさ)こそが最強の武器になります。
【まとめ】綺麗な英語を覚える前に「伝える意思」を持て
「TOEICの点数をあと100点上げたら外資に挑戦しよう」 「英語がペラペラになったら面談を受けよう」
そうやって準備期間という名の先延ばしをしている人は、一生外資で戦えません。
現場で本当に必要なのは、語学力というスペックではなく「自分の意思をねじ込むメンタル」です。
英語に完璧を求めるのは今すぐやめましょう。泥臭く「意思」を伝える覚悟さえあれば、US Techの世界は十分に戦えます。

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